永住許可申請のオンライン化25年度に《2023.8.21》

現在は、従来通り窓口申請しか認められていない「永住許可申請」ですが、２０２５年度にもオンライン申請が可能になりそうです。

一部の在留資格を除いてオンライン化の拡大は進められており、徐々にオンライン申請が定着しつつある状況にありますが、オンラインシステムの使い勝手の悪さ等から、申請者に対するオンライン申請利用の割合は２割程度にとどまっているようです。

申請取次者や外国人の受入れ企業にとっては、業務として複数回繰り返し行う手続きでもあるので、システムに慣れさえすればオンライン申請の利便性は大きなメリットであり、取次申請や代理申請においてはオンライン申請の利用が増えているものと思われます。

一方、外国人本人が自分で申請（本人申請）する場合は、年に１回あるいは在留期間の長い方にとっては５年に１回の手続きになるため、システムが使いづらいと手慣れた紙の申請書を記入して入管窓口に行った方が早いと考える方の方が多いように見受けられます。大半の方がオンライン申請にメリットを感じていない現状のため、そのあたりが利用者２割にとどまっている要因になっているものと推察します。

「永住許可申請」のオンライン化においても行政書士等の申請取次者に依頼する場合は、オンライン利用は拡充しそうですが、オンラインシステムがより使いやすい直感的に操作できるものでなければ、本人申請の利用がどこまで浸透するかには疑問が残ります。

同時に既存のシステムの使い勝手の向上も検討されているようですが、オンラインシステムがより使いやすい直感的に操作できるものでなければ、本人申請の利用が伸びるとは考えにくいです。

また、オンライン化の利便性向上とは反比例して、永住許可申請の審査はより厳格になっていくものと思われます。本人申請の永住許可申請がオンラインに馴染んでいくのかも課題かもしれません。